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8月の最終週
- 作成者: hinokitatami
- カテゴリー: 長野だより
8月もあと2日限りを残していますが、残暑のなごりのような天気です。 暑くはありませんが久しぶりの日差しが強く、外では少々汗ばむよう。
昨日は夕日が美しく、伊那谷を望む中央アルプスの上空を薄赤く染めていました。よく夕焼けは茜色という表現を使いますが、茜色ほどの赤みはなく、薄いピンクがかった空色。色辞典でみると紅と白の中間色で中紅という色があるのですが、ちょうどそのような色。でもそれはほんの一瞬の景色で数十分後には夜になる、そんな季節です。
伊那谷の景色の多くを占めるのは田んぼ。
8月初旬に出穂し始めた稲穂はすっかり出揃い、中の米が充実するに従い徐々にこうべを垂れ始める様子も見られます。稲籾の色は薄緑色から薄い黄金色になってきています。葉はまだ青々とした色をしていますが、やがて透明感のある薄黄色になっていくでしょう。伊那谷の稲刈りは9月中旬頃。稲刈りの準備で田んぼの周りの草を刈っている人もちらほら。夏には木立の入り口や土手付近にいたスズメバチたちはいつの間に姿を消し、田んぼの上空にはトンボが飛び交います。オニヤンマの季節は過ぎ、見かけるのは赤とんぼの仲間。ちょっと移動してホバーリングして、またちょっと移動してホバーリング、を繰り返しています。
今年の夏は毎日どこかの時間で雨が降ってました。夜中に降ったり夕方や朝方に降ったりで夏らしい日はなく涼しい夏だったのですが、それでも8月の涼しさと今頃の涼しさはどこか異なります。ふとした時に秋を感じ、夏が懐かしい気がします。
長野の学校は夏休みが短く、先週から2学期が始まっています。夏休み期間中は横断歩道を渡る人の姿は無かったのですが、近頃は涼しさのなか子供たちが元気に登下校しています。
そんな8月最終の週の伊那谷の景色でした。