さらっと説明
1コマ目 ~ひのきの畳床~
八ヶ岳山麓の別荘地。
モダンな家の一部屋にアンサンブルの「ひのき畳」が敷かれています。
畳というのは、畳表・ヘリ・畳床の3つの部分からできています。
ひのき畳というのは、畳床(畳の芯材)に「ひのきの畳床」が使われている畳です。 この写真の畳は、畳表に琉球畳表(七島イグサの畳表)を使ったひのき畳です。
2コマ目 ~特徴~
昔の畳床は稲わらで作られていました。
今は稲わらの畳床はほとんど見られず、成型ボードや発泡スチロールでできたものが多いです。 稲わらや成型ボード、発泡スチロールの畳床には過湿によるダニの繁殖や、調湿機能が無かったりという難点がありました。
ひのきの畳床は、自然素材を使った畳床でありながら、防ダニ・防カビや抜群の調湿機能といったひのきの持つ特性を有した畳床です。
3コマ目 ~良さの原点~
ひのきの畳床の主要素材は勿論ひのき。
ひのき丸太の皮を取り除き、幅2mm程度のリボン状にスライスした「ひのきのウール」がしっかり入っています。 ひのきのウールを麻で包んで、畳糸で縫い上げます。 使用素材は、ひのき・麻布・畳糸の3つの素朴な畳床。
これがひのき畳の良さの原点です。 足触りの良さや防カビ防ダニ性能・調湿機能、耐久性はここから生まれます。
4コマ目 ~開発~
「ひのきのウール」を使った畳床はアンサンブル独自で開発しました。
ひのき以外の木材を使わないで、ひのき100%のひのきの畳床を作るのは世界でアンサンブルの工場だけです。
畳床に必要なことはなにか、素足への気持ちよさ、それをひのきという素材で実現するには・・・。 試行錯誤の末、ひのきの畳床が完成し、特許も取得しました。
5コマ目 ~検査と出荷~
そんな「ひのきの畳床」を毎日作っています。
一枚一枚丁寧に作ります。写真は完成したひのきの畳床の検査工程。 製造後に畳床を一枚一枚検査し、糸飛びやムラなど修正点が必要であれば修正し、検査合格品にはロット番号をつけて仕上がりです。
6コマ目 ~環境~
実はこの畳床、環境貢献もしています。
一枚の畳には直径20cmの丸太であれば約2m分のひのき丸太が使われます。 ひのき丸太は全て間伐材。
現在は山々の間伐材を森林資源として有効活用することが求められています。 間伐材を使うことで森を豊かにし、CO2固定にも貢献します。 私たちが間伐材を使ってひのきの畳床を作るという活動は、間伐材コンクールにて「林野庁長官賞」を受賞しました。
7コマ目 ~いろんな畳に~
ひのきの畳床は全国に出荷しています。
大きさは江戸間や京間といった標準的なものから、一部特注もお受けします。 厚みは30mmから55mmまでご希望に合わせての出荷となります。部屋に敷き込む畳だけでなく、置き畳や畳ベッドにも使われています。
一枚からでも出荷しますので、どうぞお気軽にお問い合わせ下さい。 いろんな人たちにいろんな形で私たちのひのきの畳床が使われるのが私たちの喜びです。