畳の敷き方

畳の敷き方についてです。

 

畳の大きさは地域によって江戸間(五八とも呼ばれます)や本間(京間)などの違いがあったり、また家の作りによって細かく違ってきますが、基本的には畳の長手方向と短手方向は2対1の大きさになります。例えば江戸間の場合は、縦が1760mmで横は880mmとなります。(半畳サイズの場合は1対1)

 

ひのき畳を部屋にどのように敷き込むか、畳の敷き方をいろいろと考えてみるのも楽しいですよね。

 

どうぞ以下をご参考にしてみてください。

基本的な畳の敷き方

畳の敷き方を下記に図にしてみました。 基本的には大きく2通りあります。 一般的な敷き方である祝儀敷きと大広間やお寺などでみられる敷き方です。昔なら敷き方は作法に従って、という事もありましたが、現在では気にする人はあまり多くはなさそうです。

 

畳の敷き方には畳を長く大切に使うための工夫があったり、和室を一つの風景としてとらえて光の陰影を楽しんだりと、畳の生活を楽しむ文化が反映されていて、知れば知るほどなるほど! と思います。

畳の敷き方②

畳を長持ちさせる敷き方

例えば8畳の畳の敷き方は、畳の長手方向が部屋の外周に沿って配置され、ぐるっと部屋を囲う敷き方が一般的です。

 

出入り口の畳をこのような敷き方にすることによって、畳の目(畳表の織り目)と人の足運びの向きが揃い、畳表と足裏が擦れることによるダメージを防ぐことができるという配慮からです。

畳の敷き方③

大広間、大きな部屋をすっきりと見せる畳の敷き方

料理店や大広間、大きめの部屋などでは、畳を一列(二列や三列など)に同じ向きに配列する敷き方があります。

 

同じ向きなのか縦横混在なのか、どちらの敷き方が良いということはありませんが、むしろ、部屋の大きさやデザイン、窓からの光の当たり方なども踏まえてひのき畳の敷き方を自由に検討してみるのも楽しいと思います。

畳の敷き方④

光の陰影を楽しむ

縦向きと横向きの両方の畳を配置する敷き方の場合、畳表に光が当たった時に光の濃淡が生まれます。 畳表の織り目の向きによっては光が反射したりしなかったり。 陰影の深みが和の美しさの雰囲気をかもし出します。

畳の敷き方⑤
畳の敷き方⑥

半畳の畳を使った敷き方

半畳サイズのひのき畳を縦横交互に配置した敷き方も人気があります。

 

本格的な琉球畳(りゅうきゅうたたみ)の畳表として使われる七島藺(しちとうい)で織られた畳表をひのきの畳床を組み合わせたり、目積畳表(めせきたたみおもて)をひのきの畳床と合わせたり、また様々な色の和紙や樹脂繊維を織って作られた畳表を使います。自然素材の畳表であれば縦横交互の敷き方による光の反射と織り目の美しさや時間経過に伴う畳表の色の変化などが楽しめますし、和紙や樹脂の畳表であれば交互に異なる色の畳表を用いて、デザイン性のある部屋にすることができます。 また半畳サイズでありながら、一般的な畳表とヘリを組み合わせたひのき畳を敷く方もいらっしゃいます。

畳の敷き方⑦
畳の敷き方⑧

フローリングに畳(置き畳)を組み合わせる

フローリングにひのき畳を使いたい場合もあるかと思います。 こちらで紹介していますので、ご覧ください。

以上のように畳の敷き方には多くのパターンがあります。畳表を選んだり、縁のありなしを選んだり、それらの畳の敷き方を選んだり。お部屋の雰囲気に合わせてひのき畳を楽しんでください。